
近頃インターネットを見ると、「ネットブック」という新しいカテゴリーのもと、格安で超コンパクトなノートパソコンが続々と発表されている。ネットブックは時代の要求に答えた今までに無い製品及びコンセプトを格安価格で消費者に提供したことで、今年センセーショナルな成功をおさめた。僕は初代のASUS EeePCを買ったが、アメリカの某コンピューター系通販サイトには、新たにSamsungとLenovoから新しいモデルが出ている。アメリカの製品ではヒューレット・パッカードやDellからも新モデルが発表されている。日本のメーカーは何をしているのだろう?
だが僕はこのネットブックの流行の渦中で、相変わらずポケピ(ポケットPC)に夢中でいる。ポケピは2000年ごろ発表されたマイクロソフトWindowsCE系PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)だ。いま使っているiPAQ2200シリーズ(2003年のモデル)も本当にお気に入りで愛着がある。ポケピにおける「手のひらに全てを」のコンセプトは僕にはたまらなく魅力的なのだ。普通コンピューターでやる基本的な作業はポケピでも全部出来るし、ポケピだけが持っている良さ(携帯性、瞬間On/Offの機能など)は本当にすばらしいものである。将来ポケピというメディアがすたれてしまっても、僕はポケピを使い続けるだろう。ネットブックという新しいメディアの登場においても、その意志はぜんぜん揺らいでいない。
そんな僕を見て、「じゃあ今流行のBlackberryとかiPhoneとかSmartPhoneとか、ファンシーな携帯にすればいいじゃん」と言う人もいるだろう。実際最近妻も僕にその意味のことを言った。確かにその意見には一理ある。携帯とポケピを両方もって歩くのは非合理だと言うのもわかる。論理的にもその意見は正しいと思う。ポケピのさらなる発展として「携帯との融合」ということがあったのだし、ポケピの最先端を追う・・ということであれば僕自身そっちの方向(携帯との融合)を追いかけて行くというのも正しい選択なのかもしれない。
僕がそれをしない理由は至って個人的なことだ。実は僕は携帯というものが嫌いなのである。僕は携帯についてはぜんぜん興味がないし、携帯は持っているけど最低限にしか使用していない。つまり家族との連絡やごく親しい友人・知り合いと時々話すぐらいである。僕はそもそも「電話」というものが嫌いだし、他人と話をすることが基本的に嫌いなのだ。そういうところでの社交性というものが僕には全くないのである。だから愛するポケピを携帯と融合させるなどということは僕には絶対に出来ないし、これからもそんなことをするつもりは全くないのである。
今年ポケピメーカーの最大大手ヒューレット・パッカードがPocket PC Classicというカテゴリーで新作(iPAQ111及び211)を発表したのは実に興味深いことである。つまり携帯と融合することのない純粋なポケピをPocket PC Classic という新カテゴリーのもとに彼らは発表したのだ。僕はもちろんこのコンセプトに大喝采を送りたい。まさに僕の為の新作をHPは発表してくれたようなものだからだ。これからもHPがこのPocket PC Classicというカテゴリーの下に純粋なポケピを発表していってくれることを僕は心から期待している。
